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2009年7月26日 (日)

読むことは旅をすること。

読むことは旅をすること。

去年の誕生日に、自分へのプレゼントとして買った、とても分厚い本を読んでいます。私の敬愛して止まぬ詩人・長田弘氏のエッセイ、『読むことは旅をすること』。

最近読み終えた『アメリカの61の風景』も、本と旅のエッセイでした。

まるで長田氏の運転する車の助手席に乗って、流れ去るアメリカの広大な風景を眺めながら、隣りにいる恋人(長田氏)の強くて静かな心の声を、耳を澄まして聴いているような…

なんとも満ち足りた気持ちになれて、心に清々しい風が吹く、旅する時間を愉しむことのできる、わかりやすいエッセイでした。

しかし、この『読むことは旅をすること』 は違います。一言で言うと…難しすぎる!!!(私には。)そして重い。

サブタイトルに「私の20世紀読書紀行」とあるように、単なる「読書と旅」のエッセイではありません。

「20世紀」という戦争や思想の混沌の時代に生きた作家達の生き方と言葉を巡る旅の記録。そして、今は亡き作家たち、様々な国家や悲しい時代への、レクイエムのような…そんな本です。

知らない作家・・・、知らない言葉・・・、知らない地名・・・、知らないことづくしで・・・無知な私には、ちっとも次のページをめくることができません (・・・辞書を片手に地味に奮闘しています。)

でも、この本を読み終えた頃には、「20世紀」という忘れてはならない歴史の風景を、ほんの一欠片でも、心に刻めているのではないかと思います。

リフレッシュの為の旅・・・。

エスケープの為の旅・・・e.t.c。

旅に求めるモノは、人それぞれ違うと思う。

私が旅に求めるモノは、「傷」。

これからの人生を、さらに色濃く深いものにしてくれる、そんないい意味での傷跡を、記憶に深く刻みたい。

この本は、そんな旅を可能にしてくれることでしょう。

読むことは旅をすること―私の20世紀読書紀行

読むことは旅をすること―私の20世紀読書紀行

著者:長田 弘

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アメリカの61の風景 アメリカの61の風景

著者:長田 弘
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